設備工事-電気防食システム設置工事

埋設40年以上の地下タンクをお持ちの方へ|電気防食で地下タンク老朽化を防止します。

消防法により、設置後40年以上経過した地下タンクは、腐食の恐れが特に高いものとして、電気防食またはFRP内面ライニングといった、危険物の漏えいを未然に防止する措置を講ずる必要があるとされています。
日本スタンドサービスでは、埋設40年以上の地下タンクに電気防食システム設置工事を行っております。

電気防食とは?

地中の金属に防食電流を流し、電食による金属の腐食を防止する方法を言います。地中での金属の腐食の原因として、電食と自然腐食とバクテリアによる腐食が挙げられます。
電食とは、一般に迷走電流が地中の金属体である埋設管に入り、再び地中に出る事によって金属が腐食する事をいいます。迷走電流とは、電気鉄道・送電線・直流溶接機を使う工場・近くの電気防食設備からの漏れ電流の事で、最も大きいものが電車線路からの漏れ電流です。

電気防食工事が選ばれる2つの理由

  • 1.営業中に工事ができる
    電気防食システム設置工事は、施工中でも地下タンクからの油の入出荷が可能で、ガソリンスタンドや病院・ホテル等施設の営業時間中に工事を行う事ができます。
    工事期間も短く、施設営業への影響を最小限に抑え、地下タンクの老朽化防止対策を行えます。
  • 2.低コストで施工できる
    電気防食工事の施工は、電極を埋設するための最小限度の斫り工事のため、地下タンクを掘り出し切断して実施するFRP内面ライニングに比べ、低コストで工事を実施できます。

外部電源方式の電気防食

弊社の電気防食は外部電源方式で施工いたします。
外部電源方式とは、AC-100V電源より直流電源装置を設け、+電極に白金イリジウム電極を、-電極に配管排流点金具を接続し、配管・地下タンクなどの防食対象物に防食電流を流す方法です。
所要防食電流は、防食対象物の表面積・配置・埋設土壌などにより異なります。外部電源方式では、防食対象物の環境に応じて防食電流の大きさを調節できるため、小容量タンクから大容量タンクまで、幅広い環境に対応できます。
また、設置後の防食状態を1年に1回以上の定期点検で監視・調整できるので、最適な防食状態を維持できます。

外部電源方式の特徴
  • 所要防食電流が大きな埋設設備に有利
  • 1ヶ所から大きな防食電流を供給できる
  • 防食電流の監視・調整ができる
  • 電食、自然腐食を防止できる
  • 施工は最小限の斫り工事
  • 少数の防食電極で施工可能
給油所の場合
図:給油所の場合
ボイラー用サービスタンクの場合
図:給油所の場合

施工の流れ

  1. 01.事前調査の実施
    電流の大きさ、電極の数量などは防食対象物の表面積・配置・埋設土壌などにより異なります。
    仮電通試験、土壌比抵抗測定を実施し、環境の調査を行い、電流の大きさや電極の数量を決定します。
  2. 01.事前調査の実施
    電極設置予定場所の斫り、アースオーガ掘削工事を行います。
  3. 01.事前調査の実施
    設計書に基づき、深い位置に設置します。
    写真:白金イリジウム電極

    使用する白金イリジウム電極

    配線は電気防食電源盤まで配管配線します。
  4. 01.事前調査の実施
    配管に排流点金具を取り付け、防食配線を接続し、電気防食電源盤まで配管配線します。
  5. 01.事前調査の実施
    通気管・計量機など、建物と接触している部分に絶縁材を挿入取付します。
  6. 01.事前調査の実施
    掘削場所の修復・復旧を行います。
  7. 01.事前調査の実施
    工事完成時および消防署完成検査時に防食効果を立会い測定します。
  8. 01.事前調査の実施
    完成後、防食電位、防食電流は変動します。
    不足防食・過防食になるため、1年に1回以上の点検調整が必要です。
    危険物施設自主点検項目内でも電気防食の防食電位記録が求められております。
    毎年1回以上の点検と記録で、最適な防食状態を維持しましょう。
    写真:電位測定に用いる測定器

    電位測定に用いる測定器

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